​ショーを振り返って

 

　去る9月30日、私たち京都着物企画は、今年で5年目となる着物ファッションショーを開催しました。「若い人にもっと伝統文化を」という理念の下活動してきた当団体ですが、節目の5年を迎えた2017年、我々が着物ファッションショーにおいて設定したテーマ、それは「色見本」でした。

――洋服で合わせるとおかしくなるような色の組み合わせでも、着物ではむしろ鮮やかに映える、素敵に見える。それを私たち大学生が大学生に向けて発信することができたら、若い人の心を動かせるのではないか――

そんな発想の下始まった今年の着物ファッションショーですが、「色」というものの漠然さゆえに、何度も私たちを苦しめてまいりました。しかしながら、その苦闘が私たち自身に、「色」という着眼点から着物を、伝統文化を見つめなおすいい機会になったのではないかと思います。空間演出に始まり、プレイベントの実施など、これまでにないことを数多くしてまいりました。反省すべきところも多くありましたが、確かな手ごたえもあったのではないかと思っております。半年という期間は、一般的なイベント運営にあってはごくごく短い時間に過ぎないものかもしれません。しかし、賭けた熱意は並大抵でないと自負しております。

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実際にショー当日、平安神宮に足を運んでくださったお客様、関係者様、今年の着物ファッションショーはいかがでしたでしょうか。素敵だと思っていただけたら幸いです。私たちもメンバーを入れ替えつつ、年々進化してまいります。いつか若い人に「着物はいい！」といってもらえる日を目指して。

 

最後になりましたが、本年度のショーの開催にあたりご協力賜りましたすべての関係者様にお礼申し上げます。皆様の支えがあって初めて、ショーは成り立つことができました。本当にありがとうございました。

引き続き、私たち京都着物企画をよろしくお願い申し上げます。

 

​　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　​2017年10月　着物企画一同